Oldies But Goodies
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アラベスク・ベスト・ヒット・36


DISC-1
1. HELLO MR. MONKEY
2. FLY HIGH LITTLE BUTTERFLY
3. BUGGY BOY
4. FRIDAY NIGHT
5. PEPPERMINT JACK
6. ROCK ME AFTER MIDNIGHT
7. LUCIFER'S LOVER
8. HELL DRIVER
9. HIGH LIFE
10. JINGLE JANGLE JOE
11. ROLLER STAR
12. MARIGOT BAY
13. PARTIES IN A PENTHOUSE
14. ONCE IIN A BLUE MOON(愛はゆれて)
15. MAKE LOVE WHENEVER YOU CAN
16. KEEP THE WOLF FROM THE DOOR
17. I DON'T WANNA HAVE BREAKFAST WITH YOU
18. MIDNIGHT DANCER
DISC-2
1. IN FOR A PENNY, IN FOR A POUND
2. THE HERO OF MY LIFE
3. INDIO BOY
4. BILLY'S BARBEQUE
5. CABALLERO
6. WHY DO YOU RIDE THE HIGH HORSE
7. HIT THE JACKPOT
8. WHY NO REPLY
9. A NEW SENSATION
10. YOUNG FINGERS GET BURNT
11. ZANZIBAR
12. LOSER PAYS THE PIPER
13. HEART ON FIRE
14. DANCE DANCE DANCE
15. YOU BETTER GET A MOVE ON
16. TROPICAL SUMMERNIGHT
17. TIME TO SAY - GOOD BYE-
18. DREAMIN'


はじめに:今回はいつもと趣向が違い、作者は完璧に「回想」状態に陥っております特別な思い入れをもっております。今回限りです、どうかお許し下さい…。
 
“アラベスク”これが私の心の支えとなり“我が人生のすべて”とも言える“洋楽”との初めての出会いであった。それまでの私は何の趣味もなく、生きがいもなく、つまらない生活を送っていたネクラな少女だった。そんな洋楽の「よ」の字も知らない中学生の私を突如どうしようもなく魅了させた“あの音楽”はいつも親戚の車の中で流れていた。そのメロディはとにかく親しみやすかった。何を言ってるのか分からない言葉がこれまた魅力的だった。軽快なビートはあまりに心地よかった。こんなに夢中にさせた「もの」はなかった。「音楽」というものを意識したものこのとき初めてであり、これほど素晴らしく楽しいものだなんて全く思っていなかった。本当に何もらなかった。アラベスクの音楽が流れるあの車の中はまさに“天国”であった。今まで生きてきてこれほど快適な気分を味わったことはなかった。それは私にとって最高に心を満たす“エクスタシー”であった。あの音楽に出会える!と思うと自制心がなくなり、車で大はしゃぎしてしまう私。そんなバカな私を見かねてか、ある日その“禁断の音源?”の持ち主が空テープにダビングし、同じ曲の入っているテープをくれた。いや、くれてしまった…(テープ=またの名を麻薬と呼んでもいいだろう)。テープにダビングなんていう行為など全く知らない私はあの音楽はあそこでしか聴けないものだと思っていた。家で毎日聴けるなんて!…さらにエスカレートしたことは言うまでもない。ここから約1年間“アラベスクびたり”の毎日の始まりである。
 
くる日もくる日も浴びるようにそのテープを聴きまくった。家のものに「よく飽きないねぇ」と呆れられたが、私は完全に病気であった。この症状は“アラ中”といい、もちろん“アラベスク中毒”の略である。アラベスクの曲を聴いてないと常に恐怖感、不安感、イライラ感が絶え間なく襲いかかり、不眠症、食欲不振等を伴うやっかいなものであった。もう一つの特徴に“アラベスクの曲以外は一切受け付けない”というのがあり、どんな名曲だろうと他の誰の曲にも全く興味が沸かなかった。アラベスクを聴く時間は0.1秒たりとも無駄にできなかった。あまりに聴きすぎたテープはすぐボロボロになり、聴けなくなることを想像しただけで生きていけず数ヶ月後自分でミュージック・テープを買う決心をした。私の買ったのはベストというべきノンストップ収録された20曲入りのもの。知らない曲も半分くらい入っており、歌詞カードまで付いていた。今までは考えたこともなかった“一緒に歌う”という新たなお楽しみまで増えてしまい、ますますどうしようもなくハマった。この時期私は絶対“世界で1番アラベスクを愛してる人物”だったと確信をもてる。私からアラベスクを奪ったら何も残らなかった。後で知った話だが、この時彼女らはとっくに全盛期をすぎており同世代で知っている人は周りに誰1人いなかった。ここで私の洋楽人生の始まりはすでに“オールディーズ”であったという事実に気づく。アラベスクの音楽の素晴らしさを伝える努力はしたが…無念にもむりやり付き合わせ迷惑をかけただけに終わった。ああ、洋楽ファンはなんと“孤独”なのだろう…!
 
1984年暮れ、驚くべきことにあんなに悩まされた(?)“アラベスク中毒”の症状は急に跡形も無く消えてしまった。しかし、それはアラベスクの曲をピッタリ聴かなくなっただけであり、新たな中毒の始まりに過ぎなかった。それに替わったのはラジオの音楽番組「軽音楽をあなたに」でエア・チェックした同年を代表する洋楽ヒット曲の数々をきっかけとする“ヒットチャート依存症”であり、“ビル中”(ビルボード)の運命が待ち受けていた。そして現在は“オル中”(オールディーズ)である。ビートルズ関連のCDを1年で100枚買った“ビー中”、“エル中”(エルヴィス)、“サル中”(モンキーズ)なども経験したが、それらはこの“アラ中”に比べれば本当にかわいいものだった。アラベスクは私に死ぬまで消えない“洋楽中毒の元”を植え付けたのだ。
 
では、ここから通常モードに切り替えてアラベスクについて少し説明しよう。ディスコ全盛期の1970年代後半にデビューしたドイツ出身の女性3人組。キャッチーでノリのいいビート、キュートなヴォーカルは最高に親しみやすく英詩でなければまるっきり歌謡曲になっちゃったりするサウンドである。彼女らのサウンド・クリエイトは一貫して生みの親であるJEAN FRANKFURTER & JOHN MOERINGが担当。ディスコというより普通のポップスに近く、日本では一時期“アバ”と二分するほどの人気があり、レコードの売上げ枚数は彼女らのが上だったかもしれない…。今年の3月、ついにアラベスクのオリジナル・アルバムの世界初CD化が実現し日本で販売されている。私はすでに購入し感動の極致に浸っているが、ここで紹介するのは1992年に発売されたシングルのA面は全曲網羅している究極のベスト盤である(1996年に4曲追加された改訂版がリリースされている)。まずは彼女らの代表曲に心を奪われてみよう。最大のヒット曲はなんといってもDISC.1の1である。日本だけの大ヒットで1978年に発売され40万枚近いセールスを記録している。コミカルな内容だがちょっぴりセクシーなムードが良かったのだろうか…。次に売れたのが1-2、2-2で共に約16万枚。次点が10万弱の1-5であろうか。因みに長々と「回想」した部分で親戚の車のテープに収録されてた曲は1-1, 1-2, 1-3, 1-4, 1-5, 1-6, 1-9, 1-10, 1-11, 1-12, 1-13, 1-15, 1-18, 2-1である。やっぱこれは今聴いても死ぬほどいい。自分で初めて買ったノンストップに入ってたのがそれプラス2-4, 2-5, 2-6, 2-7, 2-8, 2-10, 2-12であり、次に買った1984年当時最新アルバムの収録曲はダブるが2-12, 2-13, 2-14, 2-15である。すでに興味を失いつつあったが買った1985年のラスト・アルバムの収録曲が2-16, 2-17, 2-18である。それ以外はこのCDではじめた知った曲だ。1-7, 1-8, 2-2, 2-11は大変すぐれた作品で即気に入った。このベストに収録されていなく聞き応え十分な曲も多数あり、今後オリジナル・アルバム単位で紹介していこうと思っている。(つまらない話を本当にごめんなさいm(_ _)m)
 
 ここまで読んでくれてありがとう。本当にお疲れ様です。1番伝えたかったのはもちろん“楽曲”の素晴らしさ、ディスコ時代に流行った取るにたらないポップ・チューンと侮っては大損であるということです。ディスコ・グループなんていう肩書きなんて知らなくてもいいから、踊れるだけでなく「聴いて楽しめる」最高級のポップ・チューンばかりであることを知っていただきたかったのです。でも、ゴチャゴチャ書いて済まない気もしています。ここに訪れる皆さんは、ポップス・フリークの皆さんですから、きっと彼女達の曲のクオリティーの高さはとっくにご存知ですよね。突然のあの衝撃は絶対私だけに襲ってきたものではないと信じています。その証拠がこのCDに詰め込まれている…、そうに違いありません。
 
P.S:もちろん現在の私は普通の精神状態でアラベスクの音楽を楽しんでいます。これから聴くにあたり、皆さんも私のような中毒に悩まされないとは限りません(?!)。万が一症状が現われそうになった場合は直ちに使用を中止せず、速やかにご一報を!(笑)