Oldies But Goodies
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BRIAN HYLAND / GREATEST HITS 



-MCA / -MCAD-11034-
1. ITSY BITSY TEENIE WEENIE YELLOW POLKA-DOT BIKINI
2. ROSEMARY
3. LET ME BELONG TO YOU
4. GINNY COME LATELY
5. SEALED WITH A KISS
6. WARMED OVER KISSES (LEFT OVER LOVE)
7. IF MARY'S THERE
8. I'M AFRAID TO GO HOME
9. SAVE YOUR HEART FOR ME
10. 3000 MILES
11. THE JOKER WENT WILD
12. RUN, RUN, LOOK AND SEE
13. HOLIDAY FOR CLOWNS
14. GET THE MESSAGE
15. TRAGEDY
16. STAY AND LOVE ME ALL SUMMER
17. COULD YOU DIG IT
18. GYPSY WOMAN


 今回は60年代初期の“ティーン・エイジ・アイドル・シンガー”…と侮れないブライアン・ハイランドのベスト盤をご紹介します。
 
これは本当に素晴らしいCDでした……。このCDを買った動機は、ブライアン・ハイランド自身に興味があったからではありませんでした。60年代のヒット・シングルはとりあえず押さえておこう…ただそれだけの理由で、持っていないヒット曲(あくまでも目当ては曲なのです)の収録された彼のベスト盤を手に取ったのです。買ってからも優先順位は当然後の方、やがて聴く気が訪れ、、この人がこんなに“いいポップス”をたくさん歌っていたとは…!!!と頭にビックリ・マーク10本立つほど驚愕してしまいました。今更ながら、多種多様の作風をそつなく歌いこなす、非常に優れたシンガーだったと…気づいたのです。ベイビー・フェイスはもうたくさん! なんて思っている方、どうか騙されて下さい(笑)。彼はただのティーン・エイジ・アイドル・シンガーではありません。
 
 ブライアン・ハイランドは1943年ニューヨークに生まれる。初ヒットは16才の時でご存知デビュー・シングル「ビキニ・スタイルのお嬢さん」。この曲がいきなり全米1に輝き、あまりにインパクトのある作風のため、彼は常にこの曲と共に語られる運命になってしまった。その後数年間は順調にヒット曲、大ヒット曲を放つが、他のアメリカのティーン・ポップ・シンガー同様ビートルズ等のブリティッシュ軍団に追い払われてしまい、もはや消えてしまった人のように思えた。しかし、数年後(60年代後半)、ゲイリー・ルイス&ザ・プレイボーイズの大成功でよく知られるスナッフ・ギャレットのプロデュースにより、生まれ変わったような新鮮なサウンドで再びチャート上位に蘇った。サウンドを一新させ、見事返り咲いたこの時期の作品は特にクォリティーが高く、現在“ソフト・ロック”のカテゴリーに入れられ、徐々に注目を浴びるようになった。(大変喜ばしいことに、スナッフ・ギャレット・プロデュースの最高傑作アルバム「THE JOKER WNET WILD / RUN RUN LOOK AND SEE」が国内盤でViViDよりリリースされた(2000年、4月追記)。)
では、ここら辺で1960年代、「実は」大活躍だった彼のグレイテスト・シングルズのを紹介させていただきましょう。1は何の説明もいらないが、2〜5は上質なスウィート・テイストのティーン・ポップ・バラードで佳作揃いだ。2は典型的な作風で親しみやすいメロディにも係らず不思議とチャート・インしていない。3はスタンダード調の大人びた作風で、嬉しい(?)セリフ入り。全米チャート最高20位まで上昇している。4は地味ながらも甘美で完璧! 押さえ気味に丁寧に歌われる優しさに包まれた名曲だ。全米チャート最高21位。この曲がこれだけの絶品でありながら、5のイントロは、すべてかき消してしまう…。全米チャート最高3位を記録。大ヒット曲を記録するべく生まれた、感動的で印象強く、極めて優れた不朽の名曲。カバーも多く、“バラード”はこうあるべきだという見本と言えよう。6は優美なミディアム・テンポのワルツでポップス・ファンを夢中にさせる。全米チャート最高25位だが、このサウンドは超私好みだ。7もバラードだが、エレガントな雰囲気に包まれた佳曲。全米チャート最高88位。3〜9まではGary Geld & Peter Udellというソングライター・コンビの作品。初期のブライアンは彼らに支えられていたと言える。9はゲイリー・ルイス&ザ・プレイボーイズのヴァージョンが全米チャート最高2位の大ヒットを記録しているが、それのオリジナル・ヴァージョン。10は9から3年のインターバルがありスタッフがSnuff Garrett Productionに変って発表された、生まれ変わった彼のサウンドだ。全米チャートでは99位と不発だったが、期待感たっぷりの重厚ポップで聴き応え充分。11は一聴で“ゲイリー・ルイス・サウンド”と分る明るく楽しく若々しいビート・ポップ。全米チャート最高20位を記録する久々の大ヒットとなり、イメ・チェンは大成功した。12(全米チャート最高25位)、13(全米チャート最高94位)もゲイリー・ルイス路線の麗しき3分間ポップス。14(全米チャート最高91位)までスナッフ・ギャレットのプロデュース。15(全米チャート最高56位)はどっかで聴いたことあるな、と思ったらフリートウッズの大ヒットのカバーだった。16は爽やかなウキウキ・サマー・ポップ。全米チャート最高82位。15、16はRay Ruffのプロデュース。17はブライアン自身とデル・シャノンの共作で興味深く、ソウル・テイストの良いミディアム・バラードだったが、残念なことにノー・チャート。18はデビュー10周年めにして3度目のトップ3ヒットとなったカーティス・メイフィールド作(インプレッションズのカバー)、デル・シャノン、プロデュースの話題曲。ミステリアスな雰囲気でカッコいいナンバーだ。こうやってよく聴いてみると、つくづく楽曲に恵まれたシンガーだなぁ、と思う。
 
チャートの順位だけでみると決して高く評価できるものばかりではないが、“グレイテスト・ヒッツ”=“完成度の高い楽曲の集合体”ということを実感させてくれる本当に素晴らしいポップスばかり収められた作品集だ。聴けば聴くほどアーティストを好きになっていく、、そんな気にさせられた。