Oldies But Goodies
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THE VERY BEST OF CASCADES



-VIVID / VSCD-1480(1)-
1. THERE'S A REASON 「悲しいいいわけ」
2. SECOND CHANCE
3. RHYTHM OF THE RAIN 
「悲しき雨音」
4. LET ME BE
5. SHY GIRL 
「内気なあの娘」
6. THE LAST LEAF 
「悲しき北風」
7. CINDERELLA 
「夢のシンデレラ」
8. A LITTLE LIKE LOVIN' 
「ちょっぴり愛して」
9. AWAKE
10. JEANNIE 
「いとしのジニー」
11. VICKI MY LOVE
12. JUST HOWO MUCH DO I LOVE YOU
13. IS THERE A CHANCE
14. THOSE WERE THE GOOD OLD DAYS 
「愛のメモリー」
15. SOMEWHERE A BIRD IS SINGING
16. LITTLE BETTY FALLING STAR 
「星影のベティ」
17. FIRST LOVE NEVER DIES
18. FOR YOUR SWEET LOVE 
「恋の雨音」
19. I DARE YOU TO TRY 
「恋のモーション」

 
 秋も深まってまいりました、こんな時期「FOREVER AUTUMN」なんていう名曲が聴きたくなって、あまりに感傷的なメロディに、あぁ今年の「秋はひとりぼっち」だなぁぁ、なんてブルー入ってる方はいらっしゃいませんか・・・?(それはお前だろって? 失礼ね!)、次はコレを聴きましょう。このカスケーズのベスト盤はそんな貴方の心をそっと優しく温めてくれるはずです。 え? でもカスケーズって梅雨のグループじゃ・・・そんなことはありません。良いこと続きでコイツとうとう気でも違ったか・・・と思わず、まぁ開けてくれたんだから戯言聞いて下さい。
 
 カスケーズ=「悲しき雨音」。この曲が40年近くたった今でも、余りにも多くの人々に愛されている不滅の大名曲であるため、よっぽど踏み込んだオールディーズ・ファン以外は、この曲だけでいいや、と決め付けているのではないだろうか。経験者は語る。それは間違っている。カスケーズはカリフォルニアで結成された60年代前半の、黄金のアメリカン・ポップス全盛期=一般的に認識される「オールディーズ」の範疇のポップ・グループである。しかし、この辺の大半のサウンドはティーンエイジャー向けの弾けるようなアイドル・ポップスで、そのキャッチーでドリーミーな魅力はかけがえのない素晴らしい輝きを失わないのだが、さすがに今聴くとどこか「昔っぽい」と感じる人もいるのではないだろうか。
彼らのサウンドも、ご多分にもれず、甘く、ソフトで、ドリーミーなティーン・ポップ・ワールド満載で、究極の「オールディーズ・バット・グッディーズ」なのだが、それだけでなく、落ち着いた「大人」の雰囲気をほのかに漂わせ、ティーンだけでなく、大人も聴けるポップスといった「洗練された感覚」・「格調の高さ」・「品の良さ」があるように思える。その特長(または特徴)で、ただの「オールディーズ」で終らず、今聴いても充分新鮮な輝きを放っている「ポップス」として、蘇ってもいいんじゃないかと思うのだが・・・。 ま、ここで、シロウトのアタシがウダウダ言うより、CD買って、CDプレイヤーに乗せて、再生ボタンを押せば解ることなんだケドね。
 
 デビュー・シングルの1曲目からクォリティーの高さに驚いてしまう、ねっ「悲しき雨音」だけのグループじゃないでしょ! ロマンティックで清楚な夢のドリーミー・ワールドで全身癒されたでしょう。次は1のB面少しテンポ・アップした典型ティーン・ポップ・ナンバー、心に太陽照ってきたカナ。大御所3曲目、耳タコだと思うけど、このリアルな雷鳴!!この「音質」の素晴らしさ!絶対タコじゃないです。タコどころか初耳感覚で驚異、改めて曲の良さに魂奪われます。それにしても作者でリードシンガーのジョン・ガモーさん、すっ素敵です。4曲目は3のB面、打って変わってウキウキ・キャッチー・ポップ。こういうのも良いんだけど、やっぱ、本領は5のような甘い甘〜いバラードでしょうな。これぞ「Hidden Fruits」(C)"Yesterday's Pop Music Club"(^^;)、影の注目ナンバー。なんか「サーファー・ガール」のようなムードですね。6は3のフォローアップ・シングル、SEを雨から風にした愛すべき「Lost Second Hits」(C)"Yesterday's Pop Music Club"(Sasakiさん、ごめんなさい、気に入っちゃって)。二番煎じでもクォリティーは劣らず全米チャート最高60位だが人気の高い曲。8はRCA移籍1弾シングルの愛らしい曲だが不発で全米チャート最高116位だった。9もシングルだが、もともと派手さは無い彼らの曲の中でも非常に地味で、不発、しかし、メロディーは勿論逸品である。10はソフトに語りを入れた曲だがメロディ自体はインパクト不足かな。11,12,13,15,17は未発表曲であるが、良く出来た完成作ばかりで、大収穫と言えよう。特に良いと思うのは哀愁帯びた11、エレガンツの「リトル・スター」を思わせるような13、ジェントル・バラード17でしょうか。それ以上に発表曲のシングル14は弾むような明るいリズムで非常に私好みだったりするのだが・・・。16も不発シングルでバカラック&ヒリアードの作品。さすが落ち着いた大人のポップスという感触。18は辛うじて全米チャート最高86位まで上がったシングルで、カスケーズらしい可憐で上品なポップ・ナンバー。ラストの19だけ曲調の全く違うロックンロールだ。ゴキゲンな雰囲気だが、やっぱ、ちょっと無理してるような違和感無きにしも非ず・・・。
 
 なんて偉そうなことを言っている私、実は、去年まで「悲しき雨音」しか聴いてませんでした(反省)。このCDを薦めてくれた大恩人の友人に感謝します。カスケーズは、ビートルズ以前のティーニー・ポッパーから、今「ブーム」としてでなく、やっと正当な評価をされつつある「ソフト・ロック」への架け橋的存在ではないかと個人的に思っている。そんな重要な役割を果たしたカスケーズの音楽が「悲しき雨音」だけの梅雨時の一発屋としてでなく、もっと広い意味で多くの人に評価されて欲しいと願っている。