Oldies But Goodies
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ERIC CARMEN / サンライズ



-BMG(ARISTA) / BVCA-7351-
1. SUNRISE
2. THAT'S ROCK 'N' ROLL
3. NEVER GONNA FALL IN LOVE AGAIN
4. ALL BY MYSELF
5. LAST NIGHT
6. MY GIRL
7. GREAT EXPECTATIONS
8. EVERYTHING
9. NO HARD FEELINGS
10. ON BROADWAY

 
 我が最愛のシンガー・ソングライター、エリック・カルメンのソロ・デビュー・アルバムを紹介させていただきます。
 
12年ぶりに発売されたニュー・アルバムのジャケットに写るエリック・カルメンの若々しいルックスにビックリされた方も多いことだろう。1949年8月11日生れだからもう48歳なのに、ちょっと渋くはなったが、こんなに容姿の変わらない外人も珍しいのではないかと思うほど(?)スマートでカッコいい。いきなりルックスの話なんてしてしまい恐縮であるが、見た目同様に楽曲の方も甘〜く、シビレさせるのだから女性にはたまらないのである。そんなわけで彼の音楽は特に若い女性に聴いていただきたい(もちろん独断と偏見及び仲間が欲しいだけである)。
 
さて、前置きが長くなってしまったが、本題に入ろう。このアルバムは1975年にラズベリーズを解散して丁度1年後にソロとして発表したファースト・アルバムである。もちろん目玉は全米チャート最高2位の大ヒットを記録したファースト・シングルの4であろう。ラズベリーズはパワー・ポップの原点と言われてるくらいで、ビートの効いたポップ・ロックを中心にヒットさせていたが、このクラシカルな響きをもつ物悲しく、最高に美しいバラードをヒットさせたことで彼はメロディー・メイカーとしての類まれな才能を世に知らしめることになった。ラフマニノフ(ロシアの作曲家)を尊敬し、「ピアノ協奏曲第2番」をモチーフにして作られたこの曲こそ彼の原点であると言えよう。ここに収められたものはアルバム・ヴァージョンで7分近い大作になっている。セカンド・シングルになり、全米チャート最高11位を記録した3も同じラフマニノフのナンバー(交響曲第2番)に影響を受け作られたエレガントなミディアム・テンポの名ポップ・チューンで、ポップス・ファンにはこっちの方が親しみやすいかもしれない。アルバム全体の完成度を完璧に左右してしまうオープニング・ポジションに収められた1はサード・シングルとなり、全米チャート最高34位を記録。組曲風の展開をみせる壮大な作品で、静と動の絶妙なバランスに彼のセンスの良さが解るといえよう。“始めよければすべてよし”。そのほかもどれをシングルにしても大ヒットしそうなくらい優れた曲ばかりだ。2はショーン・キャシディで全米チャート3位の大ヒットを記録した楽しいロックンロール讃歌でエリックのヴァージョンはよりエネルギッシュで爽快だ。5、6あたりはラズベリーズでいうなら「レッツ・プリテンド」タイプのドリーミーなポップ・チューン。”オールディーズ・ファンK.O.の巻“である。7はビートルズのポール風なヴォードヴィル・スタイルのナンバーで、アルバム中いいアクセントになっている。9はハードなナンバー。こういったヘヴィー・チューンもカッコよく決められるから“バラード歌手”とは言わせないのだ。最後を飾る10はドリフターズのカバーで、唯一他人の作品である。実力のあるアーティストによるカバー・ヴァージョンはいつも興味深いものだ。好感度バツグンのミディアム・ポップに仕上がっている。