Oldies But Goodies
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THE BEST OF THE FANTASTIC BAGGYS TELL 'EM I'M SURFIN'



1. TELL 'EM I'M SURFIN'
2. LET'S MAKE THE MOST OF SUMMER (Version #1)
3. SURFIN' CRAZE
4. BIG GUN BOARD
5. ALONE ON THE BEACH
6. THIS LITTLE WOODY (Version #1)
7. A SURFER BOY'S DREAM COME TRUE
8. WHEN SURFERS RULE
9. WAX UP YOUR BOARD
10.SUMMER MEANS FUN

11.SURFIN'S BACK AGAIN (featuring Surf Impersonations)
12.MOVE OUT, LITTLE MUSTANG
13.SAVE YOUR SUNDAYS FOR SURFIN'
14.HORACE, THE SWINGIN' SCHOOL BUS DRIVER
15.HOT ROD U.S.A.
16.DEBBIE BE TRUE
17.ANYWHERE THE GIRLS ARE
18.MY HEART IS AN OPEN BOOK
19.THIS LITTLE WOODY (Version #2)
20.IT WAS I
21.(GOES TO SHOW) JUST HOW WRONG YOU CAN BE

-EMI RECORDS USA / 0777 7 99939 2 5-

 
 今回はちょっとマイナーですが、ファンタスティック・バギーズというロサンゼルスのソングライター・コンビ、P.F.スローン&スティーヴ・バリによるサーフィン・ホット・ロッド・グループのベスト盤をご紹介します。
ファンタスティック・バギーズは非常に良く出来たビーチ・ボーイズのクローン・バンドである。クローンとはいってもサスガは只者じゃない二人のこと、イミテーションとはいえ、楽曲のクオリティーは本家と全く同格と認めていいほどレベルが高く、決して「まがい物」ではない。ビーチ・ボーイズの曲を聴いている時と同じ感覚で思いっきり楽しめること間違いなし。さぁ騙されたと思って聴いてみよう。
 
 1963年頃、スローン&バリはまだ10代後半であったが、スクリーン・ジェムスの専属ソング・ライターとして働いており、サーフィン&ホット・ロッド・グループ、ジャン&ディーンのための曲を書いたり、バック・コーラスを担当していた(「パサデナのおばあちゃん」でのファルセットはスローンとのこと)。有能な彼らは、J&Dのマネージャーだったルー・アドラーの勧めで“ファンタスティック・バギーズ”名義(名付け親はミック・ジャガーとか?!)で1964年にアルバム"TELL 'EM I'M SURFIN"でレコード・デビューする。さて、このCD(よくこんなマイナーなバンドをCD化してくれました、感謝感激!)は解説もバッチリ、音もベリー・ナイスな一応ベスト盤で、この「一応」というのは内容がファースト・アルバム全曲とシングルなどのヴォーナス・トラックで構成されているからである。しかし、聴き応え充分、ポップス・ファン必聴のサマータイムCDだ。
 
 では、曲を軽く紹介しよう。1は彼らの作品の中で最も出来が良いと思われるセカンド・シングルでジャン&ディーンのヴァージョンもある。スピーディーで快調この上ないサーファーズ・ロック。ヒットしなかったのが不思議で仕方ない。2はロマンティックなバラード曲。3は「サーフィンUSA」の明らかなパクリ(?!)。4はサーフィン・ホット・ロッドの典型パターンのミディアム・ポップ。5は「サーファー・ガール」系のスロー・バラード。波の効果音入り。6はいきなりブライアン・ウィルソンばりのウーウー・ファルセットで始まるミディアム・ポップ。ウーディーっていうのはサーフボードを乗っけるワゴン車のことらしい。7もまたファルセットをフィーチュアした「サーファー・ガール」系のスローバラード。8もBB5と似た題名のあの曲と同じすぎる曲。元ネタは「恋のハリキリ・ボーイ」かな(?)。10は「青春の渚」という邦題でも親しまれる楽しいサマー賛歌。ジャン&ディーン、ブルース&テリーのヴァージョンも必聴。11はアルバム・ラストを飾った曲で最後にエルヴィス、ジャッキー・ウィルソン等のよく分からない物まね(?)のくっついてるサーフィン賛歌。12から21まではヴォーナス・トラック。12は彼らのファースト・シングルでジャンとブライアンとロジャー・クリスチャンの作品。ラリー・パックス、ジャン&ディーン版もあり。13から15、18、19は未発表曲だが、13、15は本CD中特に注目したい名曲だ。17はサード・シングル。20はフォース・シングル。
 
 最後に、このグループにヒット曲こそなかったが、このベストCDを聴けば彼らが超1流のソングライターであり、優れたミュージシャンであることが手に取るように分かるし、その後の華々しい活躍ぶりも難なく想像できることだろう。初期のスローン&バリの若くハツラツとしたゴキゲンなトロピカル・ミュージックでこの夏をとことんハッピーに過ごしましょう。