Oldies But Goodies
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GARY LEWIS & THE PLAYBOYS / GREATEST HITS 



-CURB / D2-77667-
1. THIS DIAMOND RING
2. COUNT ME IN
3. SAVE YOUR HEART FOR ME
4. EVERYBODY LOVES A CLOWN
5. SHE'S JUST MY STYLE
6. SURE GONNA MISS HER
7. GREEN GRASS
8. MY HEART'S SYMPHONY
9. (YOU DON'T HAVE TO) PAINT ME A PICTURE
10. SEALED WITH A KISS

 
  今回は明るく楽しく健康的なアメリカン・ポップス満載のゲイリー・ルイス&ザ・プレイボーイズの究極のベスト盤をご紹介しましょう。
 
1965年から1967年くらいのことである。アメリカではベトナム戦争が深刻化し、“グリーン・ベレー”の軍人による兵隊讃歌が全米bPになったり、核戦争をテーマにした“破壊の前夜”という曲が放送禁止になったり、一方で“ラヴ&ピース”をキーワードにしたヒッピー、フラワーといった愛と平和を象徴する文化が起こってみたり、ポップ・ミュージック界にもそのような社会現象の影響が多く見られた時代であった。そんな最中に登場したのがこのゲイリー・ルイス&ザ・プレイボーイズである。デビューするや全盛期を迎えた彼らの音楽は戦争などとはてんで関わりのないとっても明るく爽やかなポップス。そんな重苦しい時代だったからこそ健康そのもののゲイリー・ルイスの歌声や歯切れのいいキャッチーなビートは歓迎されるべきものだった。彼らの音楽は至ってシンプルでバンド特有のハーモニーの多用はないものの華やかさと安らぎのある誰からも愛されるメロディアスなポップ・チューンばかりであった。そう、晴れた青空に1番良く似合う…彼らのサウンドは当時のアメリカになくてはならないものだったに違いない。
 
 ゲイリー・ルイス&ザ・プレイボーイズについて少し説明しよう。ゲイリー・ルイスはリード・ヴォーカルとドラムを担当しており、父親はコメディアンのジェリー・ルイスである。ボビー・ヴィー、ジーン・マクダニエルズなどを手掛けていた名プロデューサー、スナッフ・ギャレットの手による上述のサウンドで連続大ヒットを放ち、モンキーズ以前には彼らこそビートルズに対するアメリカの対抗馬であった。デビュー当時メンバーはほとんど10代で(ルイスは19歳)たちまちアイドルとなり、悲しいことにたちまち消えてしまった。短命グループだったが、彼らには今でも根強いファンがたくさんいる…はずである。(ウーッ断言できない、悲しい…)
 
 さて、いよいよベスト盤の発表。今回も曲数は少なめなんで全曲紹介してしまおう。1はこれなら知ってる!という人も多いと思われるデビュー曲で、全米bPを記録した超有名な定番オールディーズの一つ。邦題は「恋のダイアモンド・リング」。2は1の二番煎じともいえるソックリ・ソングで、それでも大健闘し最高2位を記録した。3は路線を変えミディアム・ポップ・バラードでまたまた大当たり最高2位まで上がった。4はきらびやかなイントロが素晴らしい最高4位を記録した明るいポップ・チューン。邦題は「悲しきクラウン」。5はシャッフル・ビートが新鮮な歯切れのいいサウンドで最高3位を記録。邦題は「あの娘のスタイル」。ここまででも連続5曲のトップ5入りヒットだ。スゴイね! 6はちょっぴりマイナーなポップ・チューンで最高9位を記録。7は個人的に1番気に入ってる夢心地の爽やかポップ・チューン。最高8位を記録。8は明るくすがすがしいビートの効いたポップ・チューンで最高13位を記録。邦題は「我が心のシンフォニー」。9は珍しくメロディーよりビートを重視したサウンドで最高15位を記録。ラストの10はブライアン・ハイランドの大ヒットさせた名バラードのカヴァーで、出来は今ひとつなのだが、最高19位まで上昇した。年代順に収録されておりこれが彼らの大ヒット曲のすべてといっていいだろう。尚、ゲイリー・ルイスは1966年に徴兵されてしまい、2年後に除隊し音楽界に復帰するが、ヒット・パレードの上位に二度と返り咲くことはなかった。しかし、彼らの後期の作品にはヒット曲以外にも名曲は多いと聞いている。いつか正式にCD化され、その理想的アメリカン・ポップスの全貌をじっくり聴いてみたいものである。
 
 “スリー・ミニッツ・オブ・パラダイス”昔のシングル・レコードを称してそう呼んでいた。このベスト盤を聴けば“華麗なる3分間の魅力”に心行くまで浸れることだろう。1曲づつじっくり耳を傾ければヒット曲とはなんぞやという謎が簡単に解ける。ゲイリー・ルイス&ザ・プレイボーイズは代表曲1曲で説明が終るバンドでは決してないのだ