Oldies But Goodies
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RASPBERRIES' BEST FEATURING ERIC CARMEN



-EMI / CP21-6059-
1. GO ALL THE WAY
2. TONIGHT
3. ECSTASY
4. I WANNA BE WITH YOU
5. I CAN REMEMBER
6. OVER NIGHT SENSATION (Hit Record)
7. LET'S PRETEND
8. DRIVIN' AROUND
9. STARTING OVER
10. DON'T WANT TO SAY GOODBYE

 
 今回は、我が最愛の70年代ロック・バンド、ポップでフレッシュなラズベリーズの好評ベスト盤を紹介させていただきます。
 
彼らの音楽が再評価されてるらしい…。とはいってもまだまだ外国(特にアメリカ)での話。日本では洋楽ファンでも一部の世代(40歳前後)、または、ほーんの少数?の90年代パワー・ポップ経由、後追い70年代ロック愛好家を除いては完全に盛り上がっているとは言えない。しかし、盛り上げようじゃないかという意気込みを全く感じられないというわけではなく、パワー・ポップ・ブームに便乗され、その原点とされているラズベリーズのオリジナル・アルバム4作の国内CDがついに発売された。誠に素晴らしいことだ。快挙と呼ぼう。で、それはもちろん自分の好きなグループのCDがやっと手に入ったという喜びもある。が、それ以上にまた一つ過去の素晴らしいロックンロールが当時以上に脚光を浴び、正統に評価され、歓迎されている…そんな手ごたえを感じられたのが何より嬉しいのだ。アイドル視されていた彼らの見かけによらない?卓越した音楽センスが今やっと再評価される!?“祝・チャンス到来”といったところか…。ま、今回は何年も前に発売されているベスト盤の紹介だが、この度、快挙の4枚のオリジナル・アルバム(CD)も徐々にこちらで取り上げていきたいと思っている。
 
 さて、ラズベリーズの曲はGOODY GOODY OLDIESでも頻繁に取り上げているので、そちらを読んでいただけても大体掴めると思うが、一応グループ、サウンドについて簡単に説明させていただこう。ラズベリーズは、ほとんどの楽曲の作詞・作曲を担当しており、ソロ・アーティストとして現在も大活躍中のエリック・カルメンを中心にオハイオ州クリーヴランドで結成された4人組のロック・バンドである。ラズベリーズ結成以前にメンバーはザ・クワイア、サイラス・エリーといったグループでの活動経験を持っている。ビートルズやビーチ・ボーイズといった60年代主流のロック・サウンドに影響を受けたパワフルで自由奔放なポップ・ビートと、爽快なハーモニーのパワー・ポップが特徴であるが、ドラマティックな名バラードもあり、逆に、ハード・ロックさながらのヘヴィ・チューンもあり、ヴァラエティ豊かで無限の音楽性を感じさせる。こんなに楽しく魅力的なグループにはそうそう出会えるものではない。
 
 思い入れが強いせいか長くなったが、さっそく今回の主役である彼らのベスト盤の収録曲をご紹介しよう。これから聴こうと思ってらっしゃる方にはこれ以上のものはないというベストで極めてレベルの高い選曲と言える。1は言わずと知れたラズベリーズの代表作で1972年に全米チャート最高5位を記録した初ヒット。エネルギッシュなイントロを聴いただけで名曲と即座に判断できるカッコいいロックンロールだ。メロウな歌いだしとのギャップも実に新鮮! ハードなのにメロディアス、この曲がパワー・ポップの代名詞なので、よく覚えて置くように。2は3rdアルバムのノッケに収められ、全米チャート最高69位を記録したシングルでハードでソリッドなロックンロール。3は邦題「君に首ったけ」といい、2と同じアルバムに収められたキャッチーですがすがしいロックンロール。胸をときめかせるものがあり、まさにエクスタシー!(なのに全然売れなかった…)。4は邦題「明日を生きよう」といい、全米チャート最高16位を記録した1タイプの活気溢れるロックンロール。ラズベリーズの最高傑作ともよべる究極のパワー・ポップ・サウンドで、ロック史に残るといいたいくらいの名イントロをもつ。5は8分にも及ぶ超大作バラード。始まりと中間と終りが全く異なった曲想に聴こえるメドレー形式で、まるでクラシックを聴いているようだ。6は最後のアルバム「素晴らしき再出発」からのファースト・シングルで“ヒットレコードが欲しい”という本音(?)が歌われている60年代風のポップ・バラードで、全米チャート最高18位を記録。7はファンの中でかなり人気の高い甘くセクシーなミディアム・ポップ・チューンで、1973年に全米チャート最高35位を記録した。9は明らかにビーチ・ボーイズ・サウンドを意識して作られた明るく楽しいポップ・チューン。デイヴ・スモーリーとエリックの共作。9はラスト・アルバムのラストに収められたタイトル・トラック(皮肉にもスターティング・オーヴァー〜素晴らしき再出発〜である)。ストリングスのアレンジが美しい聴かせるバラードで、さりげない中にスケールの大きさを感じさせる。10は邦題「さよならは言わないで」といい、デビュー・シングルで全米チャート下位にランクインされた。意外にもバラードだがサウンドは明らかにビートルズの影響が窺える。ウォリー・ブライソンとエリックの共作。因みに8、10以外はエリック・カルメン単独での作詞・作曲である。以上の10曲はもちろん非の打ち所がないのだが、個人的にはムッチャクチャカッコいいシングル「アイム・ア・ロッカー」をなぜ省いたのか不思議で仕方ない。もう1曲「パーティーズ・オーヴァー」ってヤツもシングルだったと思うがちっとも売れなかったかもしれないけど入っていないのも納得いかない。まぁこれはウォリーの作品だからフィーチャリング・カルメンってのに反するってわけで外したんでしょうね。だからか本当のこというとこれを紹介していながらいつもCAPITOLのCOLLECTOR'S SERIESの方を聴いてしまっている私である。それには日本盤にもれた上記の曲も入ってるので全シングル網羅したものでないとベストと認めない方は、そちらのがア・ベターかも(そのかわり輸入盤だから歌詞ないですよ)。因みに型番はCDP7 92126 2です。
 
 新鮮さと懐かしさが絶妙に入り交じった素晴らしいパワー・ポップの目白押しである。このベスト盤は彼らの2年9ヶ月という短すぎる活動期間での永遠の輝きがすべて収められている。ロック・ファン、ポップス・ファン、ビートルズ・ファン、ビーチ・ボーイズ・ファン、そしてオールディーズ・ファン!!必聴の1枚である。