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THE TURTLES : 20 GREATEST HITS



1. IT AIN'T ME BABE
2. LET ME BE
3. EVE OF DESTRUCTION
4. YOU BABY
5. GRIM REAPER OF LOVE
6. CAN I GET TO KNOW YOU BETTER
7. OUTSIDE CHANCE
8. HAPPY TOGETHER
9. SHE'D RATHER BE WITH ME
10.ME ABOUT YOU
 
11.GUIDE FOR THE MARRIED MAN
12.SHE'S MY GIRL
13.YOU KNOW WHAT I MEAN
14.SOUND ASLEEP
15.ELENORE
16.YOU SHOWED ME
17.THE STORY OF ROCK & ROLL
18.YOU DON'T HAVE TO WALK IN THE RAIN
19.LOVE IN THE CITY
20.LADY-O
- RHINO RECORDS INC. / R2 5160 -
 
 今回は、ブリティッシュ・ロック・バンドの侵略により、衰退していたアメリカン・ロックを見事復活させ、盛り上げたタートルズの大ヒット曲を詰め込んだベスト盤を紹介します。
 
タートルズはグループ名をビートルズからパクり(?)、ルックス面はストーンズからパクり(うそ??)ブリティッュ・ロックへの憧れと影響をあらわにしたアメリカはロサンゼルス出身の6人組である。彼らの音楽は一言で“コレ”とは決めにくい。デビュー時はフォーク・ロック、ふ〜ん、フォーク・ロック・バンドなんだぁ、と思わせといて、いきなりブラス・ポップやバブルガムに走り、社会人からティーンエイジャーにターゲットを変えるのかな…ってなとこで、いきなりサイケ・ロックに挑戦してみたり、次々にサウンド・スタイルを変え、次は“どんなサウンドで現れるのだろう”というような期待感をもたせてくれるヴァリエーションの豊富さが自慢の?グループであった。しかし、そこにはすべて共通するものがある。とにかく“キャッチー”であること“売れるサウンド”であること“ポップス・ファンを打ちのめす魔力がある”ところだ。私の出来る1番分かりやすい説明はバーズとグラス・ルーツを足して2で割ったような新鮮なポップ・ロックというところだろうか…。彼らはそれら全く異なる雰囲気の楽曲を最高のものとして聴かせる演奏技術をもっている。それがこのグループ最大の魅力なんだろうな…。
 
 というわけで、この辺で彼らの素晴らしいグレイテスト・ヒット・チューンに登場してもらいましょう。全米ヒット・チャートに登場した楽曲はすべて網羅したという完全なるベスト盤、ライノだから信頼性も抜群だ。1−3はフォーク・バンド時代(?)の代表曲だ。1の「悲しきベイブ」はデビュー曲で、いろんな人が取り上げたボブ・ディランの作品。65年に全米チャート最高8位を記録した。2はPFスローンの作品で1の路線を追ったメッセージ色の強いフォーク・ロック・ナンバー。同年全米チャート最高29位を記録。3の「明日なき世界」もPFスローンの作品で全米bPに輝いたバリー・マクガイアのヴァージョンが有名な問題作。4はいきなり爽やかなポップ・チューン。前の曲とあまりに対照的なキュート・ポップスで、66年全米チャート最高20位を記録。5はレコード会社に自分達で作詞、作曲をするよう強制されギターのアル・ニコルとベースのチャック・ポーツの作った作品。物憂げなラーガ・ロック。6、7は前の作品がコケたのにショックを受け“売れたがっているような”サウンドだ。ポップで明るく楽しいナンバー。8は1967年、待望の全米bPシングル。陰と陽、静と動がこれほど絶妙に絡み合う作品は他にないであろう。とにかく革新的。ポップ・ミュージック最高峰で、限界ともいうべき超名曲。この曲だけしか語られないのは勿体ないけど無理もないのかな。ソングライター、ゲイリー・ボナー&アラン・ゴードンとタートルズのゴールデン・コンビ誕生だ。9―11は最もポップな時期のヒット・シングル。9は同年3位の大ヒット。10はラヴィン・スプーンフルも取り上げている。両方ボナー&ゴードンの作品。11は同名TV番組のテーマ・ソング。12は一聴でビートルズの「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ」のパロディと分る超サイケなナンバー。67年全米チャート最高14位を記録。13はジャズ・ワルツと呼ばれるちょっと奇妙な作品だが全米チャート最高12位を記録。14も「トップ40に入れるやり過ぎの限界」なんてことを言っている変な曲だ。15はメンバー曰く“「ハッピー・トゥゲザー」のパロディ”とのこと。だが、世間は真面目なラヴ・ソングと捕らえ全米チャート最高6位を記録する大ヒットになった。似てるけど、美しいメロディーをもつ名曲だ。16はバーズの曲で、ビートルズとソフト・ロックの影響を感じさせるバラード。17は今一度ロックンロールのルーツに立ち返ろうよって風のシンプルでストレートなロック・ナンバー。ハリー・ニルソンの作品。18は弾むようにポップだけどエレガントなポップ・チューン。19はあまり似てるように思えないのだが「サマー・イン・ザ・シティ」のタートルズ版を狙ったというポップ・ナンバー。 20はラスト・シングル。弦楽四重奏をフィーチュアした感動的に美しいフォーク・バラード。まるでタートルズ版「イエスタディー」だ。ホントは全曲紹介するつもりはなかったんだけど、余りにもいい曲ばかりで勢いづいてしまった(読まれる方は長すぎてごめんなさいね)。14以降は一段と興味深く、ヴァラエティ豊かなサウンドなのだけれど不思議なことに“ヒット曲”にはなれなかった。レコード会社との法的な争い等の理由でタートルズは我々ポップス・ファンにいつまでも忘れられない数々の名作を残し、1970年解散してしまった。
 
 アメリカン・ポップスとブリティッシュ・ロックがドッキングした彼らのサウンドは思いっきり時代を感じさせるものの今聴いても充分魅力的である。しかし、ヒットすりゃ(流行もんなら)何でもいいのかみたいな取られ方もあったのか、残念ながら今日彼らのサウンドは正当に評価されていない。クリエイティヴなロックンロールがひしめき合う1960年代後半のミュージック・シーンを常にリードしていた真実はここに収められた20曲の高品質のポップ・ロック・チューンが証明している。ポップス・ファンの一人として彼らに敬意を表し、絶賛と共にここに紹介してみた。
 
*追記: 絶対に無いと思っていたら、VANDA20号にタートルズの特集が載っていました!! 歓喜!