Oldies But Goodies
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ERIC CARMEN / WINTER DREAMS



-パイオニアLDC / PICP-1152-
1. I WAS BORN TO LOVE YOU
2. SOMEONE THAT YOU LOVE BEFORE
3. EVERY TIME I MAKE LOVE TO YOU
4. CARTOON WORLD
5. ALMOST PARADISE
6. TO DOWN SUMMER
7. ISN'T IT ROMANTIC
8. I COULD REALLY LOVE YOU
9. CAROLINE, NO
10. I WANNA TAKE FOREVER TONIGHT
11. WALK AWAY RENEE

 
  なんと13年ぶりという長い長いインターバルを経てやっと発売されたエリック・カルメンの新作。発売当時あまりに嬉しくてつい書いてしまった1月25日付WHAT'S NEWも暇でしたら見て下さい。私が初めてカルメンの曲を聴いたのも13年前だった。1985年にゲフィン・レコードから「エリック・カルメン」(2つある)というアルバムを発表した。そこからのファースト・シングル"I WANNA HEAR IT FROM YOUR LIPS"という甘美な名ポップ・チューンに魅了され、即座に大ファンになってしまったのだが、このアルバムもそこからのシングルも大して話題にならず、これ1曲を残して去った“謎の王子様”といったイメージ抱くことになってしまった。しかし3年後の1988年に彼は“ハングリー・アイズ”という映画「ダーティー・ダンシング」の挿入歌を大ヒットさせ、チャートの上位に返り咲いた。私は彼の名を忘れてはいなかった。あ、あなたはあの時の王子様では…(失礼)。そして、新曲“メイク・ミー・ルーズ・コントロール”を含むベスト盤を発表。“メイク・ミー…”は全米3位。ベストも大ヒットとなり、華やかにカム・バックすることとなった。しかし、それから10年間、また音沙汰がない。一方私はその間にオールディーズにのめりこみ、ベスト盤の解説などで“ラズベリーズ”なるグループのメンバーであったことや、ソロで過去に何枚もアルバムを発表していることを知り、徐々に収集していくのだが…。とまぁ、こんな感じで出会い、今となっては“FAVORITE ARTIST不動のTOP 5”にランクされているGOODY GOODY OLDIESの常連さんとなっている。
 
さて、遅くなってしまったがこの最新作はあまりのクォリティーの高さに圧倒させられる彼お得意の甘美でロマンティックでちょっと大げさなバラードを中心とし、60年代のポップ・ミュージックに影響を受けたこれまたお得意のゴキゲンなオールディーズ・チューンをさりげなくちりばめ、お約束の他人カバーを2曲含めた最高に聴き心地の良いヴァラエティ豊かなポップ・ミュージックの集大成だ。これを聴けばソングライター、シンガーとして類稀な才能を見せ続けるカルメンのパーフェクト・ワーカーぶりが手に取るように分かる。大先輩の強力盤のせいで結果2位に甘んじてしまったが、今年初めて買ったアルバムということもあり、1番思い入れは強く、“1998年聴いたCDベスト10”とタイトルを変えれば間違いなく1位だ。
 
では簡単に曲紹介。1はファースト・シングルとなった甘美極まりないバラード。相変わらず高い音程でしっかり歌っているのが嬉しい。2はセカンド・シングルで1同様バラード。エレガントさの中に力強さが見える。3は強いて上げればということで本人が1番気に入っている曲だそうだ。ギターで元ラズベリーズのメンバー、ウォリー・ブライソンが参加している。4は「ツイスト&シャウト」を思わせるようなサックスのイントロで始まるポップでキャッチーなナンバー。強いて上げれば私はこの曲が1番気に入っている。5は映画「フットルース」の愛のテーマとしてカルメンがソングライトし、ラヴァーボーイのマイク・レノとハートのアン・ウィルソンのデュエットで全米チャート最高7位を記録したラヴ・バラードのセルフ・カヴァーで、相手の女性はジェイニー・クルーワーという人でペンシルヴァニア出身のシンガー・ソングライターだそうだ。6はラズベリーズ時代にもよくやっていたビーチ・ボーイズ風の楽しいサマー・ポップ。内容は“メイク・ミー・ルーズ・コントロール”の続編らしい。7は題名同様ロマンティックで美しいバラード。8は初期ビートルズ風のゴキゲンなロックンロールでこれにもウォリーがギターで参加している。ホンモノの(?!)ラズベリーズの曲みたいだ…。9はこの度めでたくbPになったさっきのブライアン・ウィルソンの初ソロ・シングルのカバー。オリジナルと間違えそうなくらい忠実に丁寧にリメイクしており敬意を表している。10は5同様セルフ・カヴァーで、ピーター・セテラ&クリスタル・バーナードのオリジナル。しっとりと落ち着いたバラード。11はソフト・ロック・グループ、レフト・バンクの1966年の大ヒット曲のカヴァーでこれまたオリジナルに忠実だが、カルメンのヴァージョンの方が数倍勝っているようだ。