Oldies But Goodies
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CUL-DE-SAC / ERIC KAZ



EAST WEST / AMCY-2582-
1. LOOKING FOR A SIGN
2. I CAN'T LIVE WITHOUT YOU
3. THERE IS NO END
4. SHADOW OF NIGHT
5. DELIVER ME
6. MY LOVE WILL NEVER DIE
7. GOOD AS IT CAN BE
8. I'M GOIN' DOWN SLOW
9. I'LL FIND THE WAY
10. COME WITH ME

 
  “エリック・カズ” 恥ずかしいことかもしれないが、私は知らなかった。いや、名前は聞いたことあったかもしれない。しかし、シンガー・ソングライターを5人言ってみろといわれても絶対名前は挙がらないだろう。10人と言われても無理だ。しかし…何気なく買ったCDがこれほど衝撃を受ける大きな大きな出会いになるとは思ってもみなかった。私はレコード屋に置いてあった「名盤探検隊」というシリーズのフリー・ペイパーの宣伝広告にノセられて、“とりあえず買ってみた”に過ぎなかったのだ。買った時同様何気なくCDプレイヤーの再生ボタンを押す。……ちょっと待って、な、何これ。いいじゃん、いいじゃん、最高じゃーん。スピーカーからあの哀愁を帯びたブルースハープのイントロが流れた瞬間、私のHP作成中の手はぴったり止まり、30分間まるで魔法をかけられたように「カル・デ・サック」の世界にすいこまれてしまった。それは少しばかりの冒険でもあった。最初この「名盤探検」という響きが私のような素人には到底理解できない“マニアック”で“渋好み”で“通受け”でヒット・ポップス・ファンなどお呼びでないよーなシロモノなのだと思いこんでいたのだ。しかし、そんなにひねくれて深読みする必要などまーったくない「本当は多くのポップス・ファンにぜひとも聴いて欲しかった」本当に隠れた(率直に言えば売れなかった)名盤だったのだ。作品自体は一貫してハートフルなトーンだが、1曲1曲がそれぞれ違った個性を持っている(で、またそれぞれ抜群のクォリティーを誇っている)ので絶対に飽きないどころか何度聴いても魅力は倍増しっぱなしだ。まったくいつまで感動させ続けるのだろう。こんな名盤を隠しておくなんてそりゃあ罪なことだよ。ポップ・アルバムの理想的なスタイルをもつ作品。そのシンプルで奥深く幅広い音楽性の中にアメリカン・ロックのルーツが見える。(1974年の作品)
 
では、簡単に収録曲にふれましょう。1は哀愁ただようブルースハープの響きに身体ごと奪われ、そのまま一気にハートフル・ワールドに引きずり込まれた記念すべき(?)オープニング・チューン。もちろんこの曲だけではない、途切れることなく次々と最高のメロディーが現われ続けるから最後まで帰って来れなかったのだ。2は突然カラっとしたウェスト・コースト・ポップス風の柔和でゆったりしたワルツ。3は打って変ってゴッキゲンなロックンロール。4はまったく変わってソウルフルなバラード。5はちょっと地味だが力強いゴスペル風のバラード。6はロマンティックで切ないミディアム・ポップ・チューン。7はどの曲も親しみやすいのだが、中でもとりわけキャッチーなナンバーでポップス・ファンをウキウキ状態にさせる大人の(!)ミラクル・ポップ・チューンだ。個人的に1番好き。8はちょっぴりくだけたお気楽ムードのロックンロール。9は静かなピアノの弾き語りバラード。そして10の洒落たアップ・テンポのファンキー・チューンで締めくくられる。で、私の場合また、あの哀愁帯びたブルース・ハープのイントロを聴くことになるのだ…。