Oldies But Goodies
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VANCE 32 / KENNY VANCE




-EAST WEST / AMCY-2696-
1. CARNIVAL MONTAGE I
2. I'M SO HAPPY
3. RAINY DAY FRIEND
4. MY TRUE STORY
5. BLUE BECAUSE OF YOU
6. PARKER'S BAND
7. IN EACH OTHER'S ARMS (DETAIL)
8. HONEYMOON IN CUBA
9. DIRTY WORK
10. (WHAT A ) WONDERFUL WORLD
11. LOOKING FOR AN ECHO
12. CARNIVAL MONTAGE II
13. LOOKING FOR AN ECHO (REPRISE)

 
 このCDをひたすらかけっぱなす時期はどれだけ続いただろうか…。恥ずかしいことかもしれないが(またぁ…?)、私はケニー・ヴァンスという男を全く知らなかった。そんな全くお馴染みでないアーティストのCDなどなぜ買おうと思ったかというと、さっきのエリック・カズと一緒で今期1番ハマった再発CDシリーズ「名盤探検隊」のせいである。“元ジェイ&ジ・アメリカンズのメンバー”という活動歴にピピっと反応し、また、ドゥーワップに敬意を表した“オールディーズ・トリビュート”っぽいアルバムという紹介文句にピピピっとさらに反応し、心斎橋タワー・レコードのイベントで聴いた“パーカーズ・バンド”の楽曲の素晴らしさに感動したのが極めつけでそのままそこで買ってしまった。これは最高傑作に違いないという自信があった。いい予感は次の日東京に帰るまでずっと続いた。ガヤガヤしたストリート・コーナー・サウンドに続き、嬉し懐かし“アメリカン・グラフィティ”の始まり始まり。全体的に古き良きサウンドで統一されたトータル・アルバム。オールディーズ・ファンの必聴盤がまた1枚増えちゃったね。(1975年の作品)
 
中でも特に心を打たれた楽曲は当時シングルとなった11の“ルッキング・フォー・アン・エコー”である。この曲は正にアルバムのクライマックスでハイライト・ソングであろう。「ぼくらはよくハーモニーを付けて歌っていた。地下鉄の中で、ロビーやホールでぼくらは練習した。壁に向かってドゥーワップをうたった。だってぼくたちはエコーがほしかったんだ。ハーモニーを奏でるのにふさわしい場所。ハーモニーを生み出したといっていい場所。」ねぇ、どう思う? ところどころ抜粋した歌詞の1部だが、ドゥーワップ・グループに憧れ練習に励む少年の姿がリアルに描写され何とも感動的ではないか。歌詞だけでもオールディーズ・ファンをこんな打ちのめすというのに、これにまた最高のメロディーがついちゃって、練習の成果というのか(?!)そのハイトーン・ハーモニーは本当に天まで届きそうに美しい。私はこの曲を聴くと胸がしめつけられて仕方ない。こんな名曲がなぜ売れなかったのか不思議である。決して“売りたい”ということではない、多くの人に“聴いて欲しい”のだ。他に注目曲として、フランキー・ライモン&ザ・ティーンエイジャーズのカバーでアップ・テンポの楽しいコーラス・ナンバーの2。ノスタルジックで穏やかなミディアム・バラードの3、コーラス・グループ、ジャイヴ・ファイヴの1961年の全米3位の大ヒットをアコースティックにカバーした4、20年代の古いジャズのカバーで、その頃を意識したような歪んだ古めかしいSP盤のサウンドが興味深い5、ジャズの巨匠チャーリー・パーカーに捧げたという6、ラテン系の陽気そのもののサルサ・ナンバー7、サム・クックのオリジナル、ハーマンズ・ハーミッツ、サイモン&ガーファンクルとジェームス・テイラーのトリオでも大ヒットした大名曲のさりげないカバー10。また13のリプライズには超豪華ゲストが参加している。ピーター・アンダース、エディ・ブリガッティ、デヴィッド・ブリガッティ、サンディ・ヤグーダなどなど…。